スマホ首
今回は『スマホ首』について 少し話してみたいと思います。
2007年6月に スマートフォンが世の中に登場しました。
日本では、翌年7月にリリースされて15年あまり、現在では無くてはならないアイテムとなっています。
電車の中でスマホ,病院の待合室でスマホ,飲食店で注文したあとスマホ・・・。
一般的によく見かける光景ですね。
それでは、皆さんがスマホを観ている姿勢はというと、頭を前方に傾けて 背中を丸めた状態で座っていませんか。
長時間その姿勢を続けると、約5kgの重さがある頭を、後から支える後がわの首の筋肉は疲れてきます。
そうすると首や肩が凝って痛くなったりするわけです。
脊柱(背骨)は、この重い頭を支える事と、人間が直立して二足歩行するために生理的彎曲をしています。
首(頚椎)で前彎(ぜんわん)、背中(胸椎)で後彎(こうわん)、腰(腰椎)で前彎、お尻(仙・尾椎)で後彎。
そのスマホを長時間 観て操作する姿勢が原因で、頭を支えるはずの頚椎前彎が消失もしくは後彎してしまった状態を『スマホ首(ストレートネック)』と言うのです。
最近あまりTVの健康番組で聞かれなくなった『VDT(Visual Display Terminal)症候群』と概要は同じといえます。
病状としては
①首,肩の凝りや痛み
②腕から手にかけての痛みや痺れ
③頭痛
④めまいや吐き気・・・など
それでは、どうすれば良いのか?
ありきたりの事ですが、スマホを観る時間を少しセーブする。
できれば 30分くらいで、長くても50分から1時間。そして休憩を入れましょう。
その時に、筋膜リリース、ストレッチング、体操などをすると良いと思います。
次に夜就寝の際には、タオル若しくはバスタオルを畳んで“クルクル”巻き棒状にして、首の後ろに置いて仰向けでお休み下さい。
加えて若干 顎を引くようにする為、後頭部に畳んだタオルか、薄い枕を敷いて欲しいのです。
これは眠っている間に、頚部が過伸展して椎間関節障害(寝違え)や、神経根症を起こさせない為です。神経根とは、神経の本幹である脊髄から左右に枝分かれする細い神経のことです。
この神経根が圧迫された症状を神経根症と言います。
具体的な筋膜リリース、ストレッチング、体操などの対処方法は、施術の後に指導させて頂きます。
『スマホ首』でお困りの方は、是非当院へお越し下さい。
お待ちしております。