足首を挫いた!

足首を挫いた!

階段を降りる時、足首を挫いた。『しまった!』と思うと同時に激痛が湧き出してくるでしょう。

一般的に、外くるぶし周囲を痛める いわゆる 内返し捻挫です。
一見 靭帯を引き伸ばしたという事で、捻挫と思われがちですが、実は気を付けなければいけません。

①陳旧性外果下端裂離骨折

小児期における捻挫。
骨端軟骨損傷があった。
その時点では、レントゲン撮影に異常を認めないので、可動痛が些少であれば問題無し。
骨端閉鎖した大人になって明らかになっても問題無し。
但し、知っておく事は大切だと思われます。

②外果下端裂離骨折

歩行時に激痛を覚え、跛行を呈する。
個人によっては痛みの感じ方、疼痛許容できる力は異なります。
免荷固定で早期回復が見込まれます。

③踵骨前方突起骨折

難治性捻挫として、加療されやすい。
早期の転位(変形)の無いものであれば、ギプス、シーネ固定で回復できます。

④距骨外側突起骨折

スノーボードによる外傷が多い。
新鮮例では約6週間ギプス固定。
陳旧例では手術が適応となります。

⑤腓骨筋腱腱鞘炎

ギプス若しくはシーネ固定により、局所安静が必要となります。

⑥腓骨筋腱脱臼

局所安静にして可動痛が無くなれば問題ありません。
但し、のちに疼痛が出現してくる事があります。
疼痛残存であれば、手術が必要になります。

⑦有痛性腓骨筋付着部副骨(第5中足骨基部)

局所安静とインソール療法。

⑧二分靭帯損傷

約3週間のギプス固定。早期の局所安静が必要です。

以上ような前距腓靭帯損傷や踵腓靭帯損傷以外の傷病があります。
他にもありますが・・・

とりあえず、足を挫いたら、整形外科医の先生または、接骨院の先生に診てもらいましょう。

《参考文献》
井口 傑:足のクリニック.南江堂,2004.

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